2011年

平成23年度
新ひだか町福祉教育研修会
11月23日 新ひだか町公民館

新ひだか町福祉教育推進協議会主催による『新ひだか町福祉教育研修会』が新ひだか町公民
館で開催されました。
初めに、学校での長年にわたるボランティア活動を讃え、新ひだか町福祉教育推進協議会長賞
の授与が行われました。
表彰を受けられたのは、春立小学校と三石中学校の2校でした。
学校表彰
続いて『第24回わたしの描く福祉の街づくりコンクール』表彰式を行いました。
このコンクールは、今回から町内の生徒・児童の他、一般町民からも作品募集を受け付け、
作文の部、標語の部、自由課題の部と三部門を設け、それぞれ学生部門と町民部門に分けて
表彰をすることになりました。
コンクール表彰

受賞者名簿

作文の部 (学生部門)
作品名 学校名 学年 受賞者氏名
最優秀賞 今の自分にできること 三石中学校 2年 小野寺 尋
優秀賞 私にできるボランティア 三石小学校 5年 中村果穂
私にできるボランティア 三石小学校 5年 大平彩乃
佳作 笑顔あふれる街 静内第三中学校 2年 永尾佳奈美
私にできるボランティア 三石小学校 5年 前田梨沙

作文の部 (町民部門)
作品名 受賞者氏名
最優秀賞 音楽を通して触れ合う暮らし実現を 塚田昌克

標語の部 (学生部門)
作品名 学校名 学年 受賞者氏名
最優秀賞 ボランティア 静内高等学校 2年 古賀春和
優秀賞 ボランティア 三石小学校 5年 坂井 晶
ボランティア 山手小学校 6年 竹内嗣美
佳作 ボランティア 山手小学校 6年 斎藤彩香
ごみひろい 三石小学校 6年 高松仁菜

標語の部 (町民部門)
作品名 受賞者氏名
最優秀賞 勇気の一歩 櫻井一良
優秀賞 希望 高橋惠子

自由課題 (学生の部)
作品名 学校名 学年 受賞者氏名
最優秀賞 桜の木 平取養護学校
静内ペテカリの園分校
小学部
5名による合作
4年 坂本幸優
4年 白濱広洋
4年 松岡三世
6年 遠藤諒一
6年 折霜一樹
優秀賞 たんぽぽ 平取養護学校
静内ペテカリの園分校
高等部2年 山口大貴
野菜スタンプ 平取養護学校
静内ペテカリの園分校
高等部2年 有田宏昭

自由課題の町民部門については、応募作品なし


【最優秀賞受賞作品の朗読】
ここで、作文の部で最優秀賞を受賞した三石中学校2年生の小野寺 尋さんが作品を披露しました。
今の自分にできること
三石中学校2年  小野寺 尋
受賞作品披露

 私は、今まで何回か、ボランティア活動をしたことがあります。
初めてのボランティアは、小学校一年生時で、内容はたくさんの空き缶をアルミ缶とスチール缶に
分別することでした。
先に磁石のついた棒を使って、スチール缶を取り出していく作業をしましたが、缶の中にタバコが
入っていたり、ガラスのかけらや缶詰の缶など、関係ないものも入っていてとても大変でした。
でも、後になって、この時分別した缶が車椅子に交換され、老人ホームに送られたと聞いて、「自
分も誰かの役に立てた」と嬉しかった思い出があります。
また、ゴミを捨てる時は「決められたルールを守る」ということの大切さも学びました。
 中学一年生の夏休みに延出保育所でボランティアをしたことも良い経験になりました。
私は、将来「子どもと接する仕事をしたい」と思っていて、親が保育所でボランティアすることをすす
めてくれました。
最初は「私にできるかな」と不安でしたが、実際は、予想していたより難しくなく、楽しかったです。
内容は主に学童保育のお手伝いで、私は水泳が得意なので、小学生に水泳や勉強を教えたり、
赤ちゃんにご飯を食べさせたり、夏祭りでかき氷を作ったり、それまでしたことのない色々な経験
ができました。
 勉強や水泳を教えた小学生が喜んでくれたり、保育士さんが、
「助かったよ」
と言ってくれて、とても嬉しかったです。
 今年三月に発生した東北大震災では、たくさんの人がボランティア活動していることをニュース
などで見ました。
ボランティアの人は、がれきを片付けたり、掃除を手伝ったり、写真や賞状など家族の思い出の
品を探したりしていて、被災された人は、
「助かった」
と喜んでいました。
地震や津波で大きな被害を受けた地域では、地元の人たちだけで復興することは大変厳しい状
況ではないかと思います。
多くのボランティアの人達が、被災地の人を支えているのだと思います。
 私は東北までボランティアに行くことは実際には難しいので、中学校の生徒会で行っている取り
組みを頑張っています。
家で使っていない文房具を集めたり、手作りのメモ帳を作ったりして、歌声集会のビデオと一緒に
被災地の中学校に送ることを予定しています。
少しでも役に立てたら嬉しいと思います。
 ボランティア活動をしてみて思うことは、ボランティアは特別なことじゃなくて、「してみよう」という
気持ちがあれば誰にでもできる事だということです。
みんなが優しい気持ちで、自然にボランティアができる社会になること、そしてそれを素直に感謝
できるようになるみとができれば、町の人達がもっと仲良く、もっと暮らしやすくなるのではないか
と思います。
 今の私にできることは、ほんの少しの事だけですが、これからも、自分のできる範囲でボランテ
ィア活動をしていきたいと思っています。
自分の得意なことやできることが増えると活動の幅が広がると思うので、自分自身で色々なこと
に興味を持って取り組んでいきたいです。


研修『地域は子どものために、子どもは地域のために』
講師 コミュニティ・4・チルドレン理事 桑原英文氏
研修

フィリピンのカバヤ地区での障がい児へのボランティア活動からの事例を報告し、
今、地域では、人と人との関係が希薄化していて、子どもをはぐくむ環境作りが
難しくなっていること。
子ども達一人ひとりが、地域の中で大切に育まれ、将来の地域社会へ貢献でき
る人材となっていくために、私たちには何ができるかを研修しました。
ゲーム形式で子どものイメージを相手に聞いて回ったりして研修を受けました。


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