| 2012年 |
| 平成24年度 |
| 新ひだか町福祉教育研修会 |
| 11月25日 新ひだか町公民館 |
| 新ひだか町福祉教育推進協議会主催による『新ひだか町福祉教育研修会』が新ひだか町公民 館で開催されました。 |
| 初めに、学校での長年にわたるボランティア活動を讃え、 静内小学校 並びに 三石小学校 の2校へ、新ひだか町福祉教育推進協議会長賞の授与が 行われました。 |
| 続いて『第25回わたしの描く福祉の街づくりコンクール』表彰式が行われ、昨年に続いて町内の |
| 生徒・児童の他、一般町民からも作品募集を受け付け、 ・作文の部 ・標語の部 ・自由課題の部 と三部門にそれぞれ学生部門と町民部門を設けて表彰いたしました。 |
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| 作文の部 (学生部門) | ||||
| 賞 | 作品名 | 学校名 | 学年 | 受賞者氏名 |
| 最優秀賞 | 勇気が人を成長させる | 静内中学校 | 1年 | 河原茉利乃 |
| 優秀賞 | 手話講座に参加して考えたこと | 三石中学校 | 3年 | 小野寺 尋 |
| 「親切」と「同情」 | 三石中学校 | 2年 | 馬道 諒 | |
| 佳 作 | 「生きていること」 | 三石中学校 | 3年 | 齋藤 樹 |
| あたり前に感謝 | 三石中学校 | 1年 | 尾廣 百香 | |
| 人と人 | 三石中学校 | 1年 | 石井 袈蓮 | |
| 作文の部 (町民部門) | ||
| 賞 | 作品名 | 受賞者氏名 |
| 優秀賞 | 子ども盆踊りを守り育てる 〜その一灯として〜 | 塚田昌克 |
| 標語の部 (学生部門) | ||||
| 賞 | 作品名 | 学校名 | 学年 | 受賞者氏名 |
| 最優秀賞 | ボランティア | 山手小学校 | 3年 | 平川 愛華 |
| 優秀賞 | ぼくらの未来 | 山手小学校 | 3年 | 森本茉風花 |
| 街づくり | 静内高等学校 | 3年 | 及川 聖菜 | |
| 佳 作 | 街づくり | 三石中学校 | 1年 | 平野 公暉 |
| 福祉 | 山手小学校 | 3年 | 山岡 紗英 | |
| ボランティア | 桜丘小学校 | 5年 | 永尾 光里 | |
| ボランティア | 静内農業高等学校 | 1年 | 八木沢瑞希 | |
| 標語の部 (町民部門) | ||
| 賞 | 作品名 | 受賞者氏名 |
| 佳 作 | 街づくり | 小野寺 勤 |
| 自由課題 (学生部門) | ||||
| 賞 | 作品名 | 学校名 | 学年 | 受賞者氏名 |
| 最優秀賞 | 階段よりもゆったり坂 | 山手小学校 | 5年 | 三嶋 伽奈 |
| 優秀賞 | いちご | 平取養護学校 静内ペテカリの園分校 |
高等部3年 | 有田 宏昭 |
| みらいへはばたけふくしの羽 | 高静小学校 | 3年 | 齊藤百結子 | |
| 佳 作 | がんばってください | 山手小学校 | 5年 | 田湯 亜蓮 |
| 未来の想像 | 山手小学校 | 5年 | 松本 千裕 | |
| みんなに優しい街 | 山手小学校 | 5年 | 奈良 百花 | |
| ぼくのまち | 平取養護学校 静内ペテカリの園分校 |
小学部5年 | 松岡 三世 | |
| 【最優秀賞受賞作品の朗読】 |
| 表彰授与に続き、作文の部で最優秀賞を受賞したご本人より、作品を披露していただきました。 |
| 勇気が人を成長させる |
| 静内中学校1年 河原 茉利乃 |
| 「目の前の困っている人を助けたい。」 では、こんな時にあなたはどうしますか。 バスや電車の中、病院などの色々な所にイスやベンチなどがあり たくさんの人が座っています。 でも、イスなどの席には限りがあり、座りたい人全員が座れるわけではありません。 そんなイスや ベンチに自分が座っていて 近くにお年寄りが立っている。そんな時ににみなさんならどうしますか。 私はまず、声をかけてみて席をゆずりたいけれど、えんりょされたり、「まだそんな歳じゃない!」と 怒られても困る・・・それなら初めから声をかけない方がいいのかな。結局、考えた分だけ自分が悩 んでしまいます。目の前の困っている人を助けたい気持ちはあるのに様々な考えが邪魔をしてしま い、なにも行動に表れない。 ここでいう、「声をかける」 や 「考えをすぐに行動に移す」 これは、 本当に勇気のいることだと思いませんか。 |
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| 実際に私はこの前、札幌に行った時にそんな経験をしました。バス停の近くのベンチに私が座って いると、お年寄りではありませんが、ヒザにサポーターのような物をつけている、足が痛そうな女性がい ました。ベンチはもう空いていません。 なかなか声をかけられず悩みましたが、私は勇気を出して声を かけてみました。 「ここに座りませんか?」 すると私の考えていた答えが返ってきました。 「気にしないで、全然大丈夫ですから。」 私は本当に大丈夫なのか 心配になりました。そして、正直不満でした。えんりょされたのを気にせずに もう一度、座って下さいともいえないし、せっかく勇気を出して声をかけた自分が少しはずかしく、そして 無駄になってしまった気がして、気持ちが晴れません。 「せっかく勇気を出して声をかけたのにな」 と私はその時思いました。 |
| でもこの考えは、自己中心的な考えであると気がつきました。 目の前の人は困っていなかったかも しれないし、困っていると決めつけたのは自分だからです。 足は痛くてもイスは必要じゃなかったかも しれないからです。 私の行動は、他の人にとっておせっかいかもしれない。そう考えると以前にもまして自分のことよりも まわりのことを考えて行動しよう と心がける様になりました。 私の考えは他の人と同じとは限らないの です。私の中では、いいことをした。勇気を持って優しさを示したということが すべて相手の手助けに なるわけではないのです。 大切なのは相手の気持ち。まず相手の気持ちを考えてから行動に移すこと。 「声をかけてえんりょされたら・・・」 という考え自体が、自分の嫌な気持ちになりたくない という自己 中心的な考えだったのです。 |
| 親切に見返りを求める必要はありません。勇気を持って行動に移したことは私の一つの成長かも しれませんが、 それによって さらに相手のことを 本当の意味で考える ということを、自己中心の気 持ちから気づくことができました。 考えて行動してみて 失敗しながらも 様々な人の気持ちを考えて いくことで 私は ほんのわずかですが 成長した気がします。まずは、考えを行動に移すこと、失敗は 人を成長させます。 みなさんも、困っている人に勇気をもって声をかけてみては、相手の返答によっては その行いが 自らを成長させるかもしれませんよ。 |
| 研修『いのちと暮らしを支えるために』 〜宮城県美里町における防災と福祉教育の取組みから〜 |
| 講師 美里町社会福祉協議会 地域福祉係長 浅野恵美氏 |
| 宮城県にある美里町社会福祉協議会から講師をお招きし、東日本大震災で受け た被害や地域の活動状況をお話しいただきました。 指定避難所ではない場所に人が集まり、混乱する避難所生活から、中高生、大学 生が主体となって災害ボランティアとして活動しはじめた経緯や、 福祉について楽しく学ぶ「笑学校(しょうがっこう)」と題した福祉教育や防災教育の 取組みについてお話しいただきました。 |
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| お話しの後には、自分たちのまちが、どうしたらもっといいと思うか、自分たちに何が できるかについて、グループ討議を行いました。 将来のまちの担い手である子どもたちを地域が育み、子どもたちと共に成長してい けるまちづくり。そのために何をしていくべきかを、参加者へ問いかけ、それぞれの 答えをみつける研修会となりました。 |